立退きと羊羹

弊社は不動産の個人売買のサポートや親族間、離婚による元夫婦間の不動産の売買、名義変更、ローン等の問題を解決させていただくといった少し特殊なサービスを展開しています。

一方で、他の不動産会社同様、一般的な不動産業も行っています。

今回、大阪の隣、兵庫県尼崎市にて、弊社で管理しているアパートが建物の老朽化により、解体することとなりました。

オーナー様もご高齢のため、将来的な相続のことを考慮すると、改めて新築や賃貸業の継続の予定はなしとのことです。

これは、これでオーナー様のご事情による判断ですから、良いのですが、弊社としては、「立退き」を賃借人の方にお願いし、費用も含めて完結させていただく必要があります。

このような場合、何も「オーナー様の代理として賃借人の方へ立退きを迫る」ということではありませんが、やはり、退去をお願いしなければなりませんので、気持ち的にはなかなか前向きな感じでの取り組みかというと、お住まいの方に出ていただくわけですから、少し気が重い（仕事）というのが正直なところです。

その中で、先方が想定されていた立退きの条件よりもオーナー様からより良い条件（立ち退き料）を得ていただくことができた賃借人様（A様）より、立退きに関連した書類の返送と共にお礼の品をいただいてしまいました。

私としては本来、大変なご迷惑となるような立退きですから、「すいません」という気持ちの上で交渉をさせていただいたのですが、結果としては（勝手ながら）A様に感謝いただけたのかなという受け止めをさせていただくと、「少しでもお役に立てて良かった」ということで、自分なりに仕事の重要感というものを感じています。

A様は岡山で会社を経営されておられ、今回のお部屋にお住まいされていたのは従業員の方となります。

A様からいただいたのは高瀬舟羊羹という商品名の羊羹でした。甘党の私にとっては、嬉しい限りです。

ただ、この羊羹、私が今まで食べた中では最高に美味しい羊羹かもしれません。

美味しいという感覚は人それぞれですが、まず、羊羹の表面近くにザラメ（と思われる）が練り込まれています。変わっていますよね。

で、そのザラメと羊羹の食感が絶妙で、ザラメの甘さと深いながらもあっさりとした羊羹の甘味がさらに絶妙な仕上がりとなっている逸品です。

百貨店でよく見かける○屋の羊羹も美味しいと思いますが、それらの一般的な羊羹とは全く違う風味、食感です。（○屋さんも大好きです）

A様によると、岡山では、よく贈答品などに利用されているとのことです。

調べてみると、こちらのお店、古見屋さんという創業250年以上の羊羹の老舗でした。

250年？え？いつ？江戸時代？とその歴史が凄すぎて今一つ凄さがわからないくらい伝統のある、老舗店です。

https://www.komiya-yokan.co.jp/

↓の画像から古見屋さんのHPへ♪

※写真は古見屋さんのHPから転借させていただきました

美味しい羊羹をいただいたことも嬉しいのですが、仕事をしていて、一番大事なことは、どの仕事でも「感謝されること」だと改めて思います。

これからも、いろいろと不動産のことで問題を抱えておられる方のお役に立てるように頑張っていきたいと思います。

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