「親族間売買をしたいのですが、どこの銀行ならローンを貸してくれますか？」 これは、当センターに寄せられるご相談の中でも、最も多い質問の一つです。

残念ながら、CMでよく見る大手銀行やネット銀行の多くは、公式サイトのQ&Aに「親族間売買（親子・夫婦・兄弟など）は対象外」と明記しています。しかし、すべての銀行がNOと言っているわけではありません。

今回は、親族間売買でも融資の可能性がある銀行をどう探せばいいのか、その戦略と探し方のコツをQ&A形式で詳しく解説します。

【Q&A】親族間売買の住宅ローン、探し方の疑問

Q1：ネット銀行は親族間売買に向いていますか？

A1：正直に申し上げると、難易度は極めて高いです。 ネット銀行はAIや定型的な審査を重視するため、個別の事情（親族間売買の必要性など）を汲み取ってくれる余地がほとんどありません。「親族間売買」というキーワードが出た瞬間に、システム上で一律審査落ちになることも少なくありません。

Q2：地元の地方銀行や信用金庫はどうですか？

A2：ネット銀行よりも、可能性は格段に高まります。 地銀や信金は「地域密着」を掲げており、個別の相談に乗ってくれる柔軟性があります。特に、「親のローンを子供が引き継いで家を守る」といった地域社会に貢献するストーリーがある場合、窓口担当者が親身になって本部の審査部と掛け合ってくれるケースがあります。

Q3：銀行の窓口で「親族間売買」と伝えたら断られました。伝え方にコツはありますか？

A3：はい。ただ「親族から買いたい」と言うだけでなく、「なぜ買うのか」という正当な理由を添えることが不可欠です。 「親が住み慣れた家を、競売から守りたい」「相続対策として適正に売買したい」など、銀行が疑う「不正利用」ではないことを、書類とともに論理的に伝える必要があります。

審査の土俵に乗るための「銀行探しの3つのステップ」

親族間売買のローン探しは、数打てば当たるというものではありません。以下のステップで進めるのが効率的です。

ステップ①：まずは「メインバンク（給与振込先）」から打診

全くの新規客よりも、すでに取引実績（給与振込や定期預金など）がある銀行の方が、相談に乗ってもらいやすくなります。長年の付き合いがある場合、多少のイレギュラーでも「この人なら」と検討してくれる場合があります。

ステップ②：フラット35を取り扱う金融機関をチェック

「フラット35」は、民間銀行に比べて親族間売買に寛容な側面があります。ただし、窓口となる金融機関（代理店）によって対応が異なるため、親族間売買の取り扱い実績が豊富な窓口を選ぶのがポイントです。

ステップ③：個人間売買の専門サポートに「実績のある銀行」を聞く

これが最も確実で早い方法です。私たちのような専門家は、過去にどの銀行で、どのような条件で親族間売買の融資が承認されたかという「生の情報」を蓄積しています。自分たちで片っ端から電話して断られ続け、履歴（審査落ちの記録）を残してしまう前に、実績のあるルートを特定するのが賢明です。

なぜ自分たちで探すと「門前払い」されやすいのか？

銀行が親族間売買を嫌がるのは、主に「贈与税逃れ」や「他の借金の補填」を疑うからです。 個人が窓口で「親子で売買したいんです」と言うだけでは、銀行はその取引の透明性を証明できません。

しかし、親族間での売買を専門とする「直接売買サポートセンター」が介在し、以下の書類を提示することで、銀行の対応が変わります。

• 適正な価格査定書： 「不当に安く売買していない」証拠

• 精緻な売買契約書・重要事項説明書： 「プロの責任で取引を行う」証拠

• 資金計画の整合性： 「住宅購入以外にお金を使わない」証拠

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「どの銀行にするか」の前に、知っておくべき基本知識をまとめています。

▼銀行に断られる本当の理由を詳しく知りたい方へ 親の家を子が買う「親子間売買」が銀行に断られる理由と解決策

▼親族間での「適正価格」の考え方はこちら みなし贈与に注意！親族間売買で「適正価格」を算出する方法

まとめ：銀行探しは「情報戦」です

親族間売買の住宅ローンは、銀行探しから審査まで、通常の売買の数倍のエネルギーを要します。自力で探して断られ続けるうちに「やっぱり無理なんだ……」と諦めてしまうのは非常にもったいないことです。

直接売買サポートセンターでは、全国の金融機関の最新の動向を把握し、お客様の状況（年収・物件価値・親族関係）に合わせて、「審査に通る可能性が最も高い銀行」をアドバイスします。

「自分の街の銀行で借りられる？」「どの銀行に最初に相談すべき？」とお悩みの方は、ぜひ一度、私たちの知見を頼ってください。

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